2019年04月23日

忙しさが増している子どもたち


 昔は小中学校の夏休みと言えば、7月下旬から始まり、9月初旬に2学期が始まる(大体40日以上ある)学校がほとんどだったと思いますが、最近は8月31日まで夏休みがある小中学校は5割を切っているという記事(3/30 朝日新聞)がありました。文部科学省の調査で分かったのですが、学習指導要領の改定などに伴って、授業時数が増えていることが要因ということでした。

 文科省は授業時数の計画などについて、約2年に1回、全国の公立小中学校を対象に調べていて、2018年度は、小学校など1万9671校、中学校など9532校に調査し、夏季休業期間の計画についても初めて、小5と中1について聞いたということでした。その結果、小5の平均は、37.3日、中1は36.9日で,30日以下だった学校が、小中とも1割以上あり、8月31日より前に終わっていたのは、小5で54.0%、中1で58.1%もあったということです。

 学校の先生たちの忙しさ。働きすぎについては、これまで報道されていましたが、いつの間にか、子どもたちも学校生活の中で時間に追われていたのです。子どもたちの忙しさの原因の多くは、塾(受験)や、お稽古・部活動などが理由と言われることがほとんどでしたので、私は、「そんなこと、関係ないよ」とマイペースで学校生活を送っている子どもは、それほど時間に追い立てられずに、その子なりのペースで生活できているのではないかと思っていました。

 大人たちの世界では、「働き方改革」という言葉があふれています。「改革」という言葉は、今よりも良くなることを意味しますので、これからの社会は、少しでも働きやすくなるのかなと思ってしまいますが、この言葉が現れてから、労働環境・条件が少しでも良くなったという話を私は聞いたことがありません。高齢になっても、働き続けなければいけない人が多くなりました。しかし、その働き方は、年齢や体力に応じた内容に変わることはなく、若い人と同じ仕事量をこなさなければいけないし、待遇も、不安定なパート労働を要求されている人がたくさんいます。

 大人たちの多くが、仕事や時間に追われています。しかし、大人たちは、あまり文句も言わないで、家族のためにと考えて頑張っています。大人が頑張っていれば、子どもたちに「ひもじい思い」や、「辛い思い」を感じさせることなく、豊かに暮らしていけるはずと思っています。しかし、大人たちが気付かないうちに、子どもたちも時間に追われる学校生活になっていたのです。それも、一部の私立学校だけではなく、公立の、どこにでもある学校の子どもたちまでが、時間に追われていることが分かったのです。子どもたちの成長には、「何にも縛られることのない時間」はとても重要です。私は、新しい時代には、文字通り「働き方が改革」されて、大人の時間も子どもの時間もゆっくり流れることを祈っています。
posted by 池見 at 14:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月27日

空回りしている教育?

 世の中色々な詐欺事件が続いています。最近も「だれでも億万長者になれます」という謳い文句でだました、ねずみ講事件がありました。自分のお金を郵便局に預けても0.01%しか利子が付かない時代に、「元本保証で、確実に毎月10%の利子が還元されますよ」と誘われると、話に乗ってしまう人が絶えません。郵便局でもない、知らない人にお金を預けると毎月10%の利子(配当金が付くなんて!!!???どうしてこんな話に騙される人が後を絶たないのでしょうか?

 貯金をしても利子が付かない時代だからこそ、「少しでも利子が増える方法があれば、・・・・」と思う気持ちはわからないことではありませんが、それにしてもどうしてそんなことが可能だと思えるのか、私は不思議でなりません。なぜなら、百分率は小学校の算数で学んだはずだし、高校の数学では、お金を預けたときや、お金を借りた時の利子計算の方法(等比数列)を学んだはずです。いや、学校の授業でそんなことやったの?という人もいるかもしれませんが・・・・・・、教科書には載っていました。ですから、私は、落ち着いて計算してみれば、うまい話の不自然さはすぐにわかると思うのですが・・・・?

 私が子どものころ(50年くらい前)郵便局に貯金をしたら、10年ほどで倍の金額になるほどの利子がついていました。その記憶があれば、お金を預けると「お金が倍になる」という話もそれほど不思議と思わないのかもしれませんが、先述したように今は、1万円を預けても1円しか利子がありません。50年前は7%程度の利子があったのです。今の70倍の利子です。

 7%の利子があれば、10万円を貯金すると、1年目は10X1.07で100.700円になります、次の年には、10700X1.07で、114.449円になります、次の年は、また、1.07をかけると計算できます。この計算を10年してみると、およそ21万円になります。7%の利子があれば10年で倍になるということが言えるのですが、0.01%の時代に、預けたお金が倍々になってゆくとは・・・・!!!???

 こんな話が、国民全員が教育を受けているはずの社会でどうして起こり続けるのでしょうか?「人間は欲深い存在である」ということなのでしょうか?だます連中が一枚も二枚も上手なのかもしれません。いや、みんな心細く、明日の生活が不安いっぱいで暮らしているということなのかもしれません。「話し相手がほしかっただけでは・・・」と解説する人もいます。私は、みんな教育を受けたはずだから、「一体どんな教育うけたの?」と考えてしまいます。勉強は、わかりたいときに、わかるように話してもらえると、大体のことは理解できます。ですからほとんどの人たちは、教えてほしいと思っていないときに、一方的に授業が行われ、授業が空回りしていたということなのではないか?と思ってしまいます。我が国の教育は、空回りしているのかもしれません。
posted by 池見 at 19:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月24日

教科書が読めない子どもたち

 先日TVのニュース(2/9報道特集)で「教科書が読めない子どもたち」という特集が放送されていました。2011年から「ロボット(AI)は東大に入れるか」と名付けた人工知能プロジェクトを進めている中で、中高生らの「読解力のなさ」がわかったので、改めて大規模な調査で「教科書が読めているかどうか」を調べたところ、約3割の生徒が教科書を読めない状態で中学を卒業していることが分かったというものでした

 AIは、文章の意味を理解しているわけではないので「読解力」があるとは言えないのに、センター試験の国語で偏差値50(受験生の平均)まで進歩してきました。AIには、人間がこれまでに正解を出すための考え方、発想が膨大な量入力されています。そのデータを、瞬時に処理し、正解を見つけるのです。決して、前後の文章の意味を考えたり、行間を読んでいろいろ想像して答えを見つけているのではないのです。膨大なデータの処理だけで、大学受験生の平均を上回る程度の正解を導くことができるようになったのです。

 テストの結果が悪いのは、教科書がきちんと読めていないからではないか?という仮説を立て、調べてみたら、約3割の生徒たちが教科書を読めない状態で中学を卒業していることが分かったというのですから、「学校は、大変な状態になっている」と考えるのは無理もないことだと思います。しかし、私が塾を始めた36年前に「7・5・3」という言葉がありました。その意味は「調査したら、小学性の3割、中学生の5割、高校生の7割が学校の授業についてゆけていないことが分かった」ということでした。今回の調査が同じものとは言えないのでしょうが「3割の生徒が教科書を読めない状態で中学を卒業していることが分かった」と言われたとき、私は、「えっ、36年間変わってなかったんだ」と感じました。

 しかし、この36年間、「教科書が読めなくて」大変なことが起きているという話を聞いたことはありません。国語の成績が悪かった若者たちも、興味・関心のある書物(雑誌)を読んでいますし、仕事でも、仕事を通して会話の力を身に着けてきたと思います。私は、テストで正解が出せないことが、読解力がないことと等しいとは思えません。平均点以上の正解を出すAIはスイッチONしたら、プログラム通り動いているだけで、正解を出そうという動機は必要がないのです。でも、子どもたちの心は様々です。テスト用紙を前にして、「なぜこんなことしなければいけないの?」「何も書かないとまずいから、なんか書いておこう」など、全く正解を出す動機のない子どもも一定の割合でいるものです。教育の世界では、全員ができることが前提になっていますので、問題になることがよくありますが、私は本当に「全員ができないといけないことは何か」一度考えてみる必要があると思います。
posted by 池見 at 14:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする